失敗しない!ダイニングテーブルの選び方

京都の家具・インテリアショップ「KANEKA」オーナーが教える「失敗しない家具の選び方」。
国内外のあらゆる家具を販売してきた経験から気づいた、正しい家具選びの情報をお伝えしていきます。

失敗しない ダイニングテーブルの選び方

今回のテーマは、「失敗しない ダイニングテーブルの選び方」。

毎日使うダイニングテーブル。
ダイニングテーブルは構造上、それほど破損が多い家具ではありませんので、
きちんと選べば、長く使っていくことができます。

破損があるとすれば、
「無垢材テーブルや、一枚板のテーブルが、割れてしまった」
「塗装が剥がれてきた」
といったところでしょうか。

長年ダイニングテーブルを販売してきましたが、椅子やソファと比較して、破損が少ない家具です。

それだけに、気に入ったテーブルを選びたいですね。
気に入ったテーブルを長く使うことが、失敗しないポイントと言えそうです。

ダイニングテーブルはサイズ選びが重要

ダイニングテーブルの選ぶポイントは、
「サイズ、形状、デザイン」
「材質、塗装、カラー」
の2点です。

その中でも「サイズ」はとても重要です。
ダイニングスペースのサイズや家族構成に合わせサイズを選びます。
「幅(W)」は決まりやすいのですが、見落としがちなので、「奥行き(D)」です。

テーブルの「奥行き」は80~90cmが多いのですが、
できるだけ奥行きの広いテーブルを選ぶことをオススメします。
理想は、90cmです。

ランチョンマットやトレイを置き、中央に料理のお皿を並べると、どうしても奥行きが必要です。
また、お鍋のコンロを置くにも、浅い奥行きだと、スペースが狭く食べづらくなってしまいます。

テーブルサイズは「出来る限り広め」を選ぶのが、「失敗しない ダイニングテーブル」の選び方です。

また、テーブルの高さですが、平均70~72cmと覚えておいて下さい。
最近は低いテーブルが増えてきましたが、合わせる椅子が限られてしまいます。

高めだと72cm、ちょうど良いのは70cm。
75cmは海外製のテーブルです。

椅子の座面の高さは、「テーブルから、マイナス28cm」がベストです。
一般的な椅子がそれぐらいの高さになっているので、テーブルも標準的な高さを選ぶことをオススメします。

材質は気に入ったものを選ぶ

毎日触れるテーブルだけに、材質は気に入ったものを選びたいですね。
最近は「天然木無垢材」を使ったテーブルが多く、素材感や風合いを楽しむことができます。

一枚板、無垢材を接合したテーブル問わず、
やはり長く愛着を持って使っていくには、「天然木無垢材のテーブル」がオススメです。

ここ15年ぐらい人気なのが、ウォールナット無垢材です。
最近は明るめのオーク材も増えてきていますが、シックで重厚感のあるウォールナットは不動の人気です。

無垢材はウォールナット、オーク以外にも、ブラックチェリー、メープル、アルダーなどありますが、
材質自体の価格が急騰しているのは、ウォールナット、オークです。
特にウォールナットは世界的にも人気で、どんどん良質のウォールナットがなくなってきています。

15年ぐらい前からすると、ウォールナット無垢材のテーブル価格は、
1.5倍~2倍ぐらいになっているのではないでしょうか。
それほど、需要と価値のある材質なのです。

ウォールナット無垢材でも、グレードがあります。
節のあるウォールナット無垢材は比較的安いのですが、
「FASランク」と呼ばれる最高グレードのウォールナット無垢材は、木目も美しく、非常に高額です。

とはいえ、無垢材は木目や色合いなど好みがありますので、気に入った材質を選ばれることをオススメします。

塗装・仕上げはメンテナンスを考えて選ぶ

オススメの「天然木無垢材のダイニングテーブル」。
仕上げは大きくわけて二つあります。

一つが、「天然オイル仕上げ」。

無垢材の風合いを活かした仕上げで、ナチュラルで経年変化を楽しめる仕上げです。
ただ、定期的にオイルメンテナンスをしないと、テーブルが乾燥して、シミや汚れが残りやすくなります。

オイル仕上げのメンテナンスと聞くと、汚れをサンドペーパーで職人みたいに削って大変なのでは?というイメージがありますね。
家具屋さんやインテリアショップでも、そのように説明されるでしょう。

私はあまりオススメしていません。

確かに、汚れやキズを取り切るにはペーパーがけは必要です。
でも普段使いなら、ペーパーがけせず、「テーブルにオイルを塗り重ねていくこと」をオススメします。

要はお肌と同じで、テーブルを乾燥した状態にしないことが大事なのです。
テーブルが乾燥してきたな?と思ったら、しっかりとオイルを塗り込んで、ムラが出来ないように布で取り切る。
この作業なら、1~2分あれば出来ます。
これで充分きれいに使っていくことができます。

もう一つの仕上げが、「ウレタン塗装」です。
最近はさらに強度のある「セラウッド塗装」やKANEKAで使用している「ECパステル塗装」があります。

強度のある塗装はオススメです。

「せっかくの無垢材の風合いが失われない?」と思いがちですが、
最近の塗料は凄く品質が良いので、風合いを活かしたまま、汚れやキズから守ってくれるのです。

さらに、オイル仕上げと比べ、経年変化が緩やかで、色褪せがしづらいのも特徴です。

長く無垢材の表情を楽しむことができて、メンテナンスが不要なので、無垢材テーブルにはオススメです。

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